真珠の浜揚げ

2020年5月6日

12月から1月にかけては真珠の浜揚げの時期。

真珠養殖業者にとっては一年の締めくくりで、2年の間育ててきたアコヤ貝から、真珠を取り出して出荷するもっとも忙しいシーズン。

これが終わると3月いっぱいまではオフシーズンになります。

その年の真珠の珠の品質や、世界経済の動向によって収入が大きく変わるわけですが、今年の入札はどうなんでしょうね?

 

浜揚げを手伝ってみた

そんな、真珠の浜揚げ作業を手伝うため、正月早々から対馬に行ってました。

朝5時には起きて、まだ暗いうちから作業開始。
と言っても、むつかしい仕事はできないので、自分はひたすら肉体労働。

 

真珠の浜上げ作業

 

今年の正月は暖かいこともあって、海の上でも汗をかくくらいでした。

けっこう、腰にきそう・・・

 

作業筏の下にはクロやチヌがウヨウヨ

海から揚げてきた網からアコヤ貝を取り出したら、その貝を一個づつベテランのオバチャンたちが剥いていくんです。

そして、こんな感じに積み上げていく訳ですが 、 、 、 、 、 、
なんかカキみたいで旨そう    (゜o゜)

 

真珠の浜上げ

 

けど、この中には貴重な真珠が入っているわけで、その真珠と貝柱だけを取り出したら、あとの身は細かく砕いて海に捨てるんです

おばちゃんの右横にあるのがアコヤ貝の貝柱。
この時期しか食べられない珍味!!

貝柱以外の捨てる部分は釣りの蒔き餌にしたら絶対イイのに、もったいない・・・ ($・・)/~~~

 

そしてやっぱり、大量に海に放出される貝の身の匂いで、
作業場の下にはアジやクロ、チヌがいっぱい集まってきてた。

けど、その様子が気になるのは自分だけ。
作業をしているオバチャンたちは見慣れた光景なので、目もくれない。

 

一粒の真珠

そしてこれが、アコヤ貝の中から出てきた真珠。

この、一粒の真珠を育てるために稚貝から育てて、暑い日も寒い日も海の上で手をかけつづけてきたんですね。

 

対馬の真珠

 

下は今日取り出したばかりの真珠の一部。

実際の真珠は白だけじゃ無く、形も色も色々です。

 

とれたて真珠玉

 

今回の浜揚げは4~5日程度で、この間に数万個の真珠を収穫するそうですが、本当に質のいい、丸くて照りがあって撒きが良い大粒の真珠は1%前後だとか。。。

素人じゃ見極めるのが難しかったけどね。