初心者の為のチヌ釣り講座⑤ポイント別攻略法~その1

初心者の為のチヌ釣り講座も後半戦。

今回は場所別のポイントの選びかたと注意点などについて。
次回はその中の更に具体的なケースについて書いてみようと思う。

波止

一般的な波波止のポイントは波戸先端やその手前、それから途中の折れた角だがいつもそうとは限らない。
例えば、上からは見えないところに沈み瀬があったり、テトラが1~2個ポツンと沈んでいればそこはチヌのポイントなる。
ただ初めて行った波止ではそういう情報は判らないので、そのポイントをよく知った人に同行するか詳しい釣り具屋さんに教えてもらったほうがいい。

波止で釣りをしていると、地元の人に「釣れましたかぁ~」と声をかけられることがよくあると思うが、こんな時は無駄話をしてでも仲良くしたほうがよい。私は地元のお年寄りや子供がいたらなるべく自分から挨拶をして、いろいろ話しかけるようにしている。
そうすると当然流れは釣りの話になり、ここはダメとか最近はあそこで釣れているとか色々教えてくれる事がある。

 

テトラのチヌ釣り

(唐津 馬渡島の波止)

先端回りが深すぎたり、海底の変化の少ないとろより波止の根元にテトラがあればそちらがポイントになる。
波止の根元から地磯が延びていて、その付近に藻が生えてたりするところはチヌ好みの場所だといえる。その浅場から少し落ち込んでところで適度な水深があるところはチヌの回遊コースと思っていい。

テトラが入っているところで下のほうにも段にテトラが置かれていれば尚いいので、足場のいいテトラを探して釣り座にする。
テトラが嫌いだという人は波戸の上からテトラの切れ目を狙うことになるが、直接テトラから釣ったほうが選べるポイントが多し釣れる確率が高い。

 

ワンドと入り江

ワンドのかけ上がり

ワンドの入り口は地形が変化しているところで潮の流れも変化するポイント。
ワンド内は流れがゆるく暖かい潮がたまりやすいので、のっこみ初期の水温が低い時期にのポイントとなる。
また、餌が多くチヌの好む水深の場合が多いのでこういうポイントは狙ってみる価値がある。

(入り江の駈け上がりでも大型のチヌが・・)
基本的にチヌは満ち潮に合わせて浅場まで上ってきて、潮が下げると深場へ移動するので、満潮時はワンドや入り江の奥、潮が引くに連れてワンドの入り口へポイントが移動すると考えていい。
最近の漁港は必要以上に波戸を延長して入り口を狭くしているところも多いが、間口の広い漁港は人工的なワンドともいえる。

また、外海が大シケの時はワンドや入り江でチヌが爆釣する事がある。
福岡の小呂の島に真鯛釣りに行った時のこと。シケで大波止の外側は釣りにならなかったので、しかたなく漁港内でフカセ釣りをしたら3人で20枚ほどのチヌが釣れた。

 

真珠棚・養殖イケス

対馬の浅茅湾や壱岐の湯本湾、半城湾、佐世保の九十九島や大村湾は真珠の養殖イカダが多く、どこもいわずと知れたチヌのポイント。

一つの真珠棚には数万個の真珠貝が吊るしてあり、その真珠貝の外側にはフジツボやホヤや小さな虫が付着するのでそれが餌になる。養殖イケスの下は餌がこぼれてくるので魚にとってはオイシイ場所だが、餌が底でヘドロ化している事もあるのでイケスの下と足元の間を狙う。

イカダ回りの釣りで困るのがロープだが、見えな深いところにロープが張ってあるときもあるので油断できない。
湾内の釣りは潮が横に流れる事が多いので、イカダと平行に流すケースが多いと思う。
だからロープに向かう流れの潮上から流すと言うのが鉄則。

 

真珠棚

また、真珠棚や養殖イケスのあるところは足元から少し先で急に落ち込んでいて生簀の下は水深があるが、海底の変化が少ないところが多い。
こういう場所では生簀の下を釣ろうとする必要はないので、落ち込んだところの駆け上がりかその先をポイントとし、撒き餌で寄せるつもりでいい。

(対馬 浅茅湾の真珠棚)

 

不思議なことにイカダ周辺で釣ると、決まってロープのあるほうへ走ろうとするので細いハリスは使わないほうがよい。
真珠棚や養殖イケスの横は真鯛がくることも多いので、私は2号以上のハリスを使うことが多い。

 

チヌ釣りのポイント別攻略法の続きはまた次回・・・

 

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