魚名のついたことわざ(2)

<タイの尾よりイワシの頭>

大きいところに属して後ろについているより、小さいところの長になったほうが良いと言う意味。「鶏口牛後」と同じ意味です。

<トドのつまり>

ボラは、オボコ、スバシリ、イナ、ボラ、トドって成長するに従って呼び名が変わる出世魚。
つまりは終わりの意味。結局はとか最後にはというような時に使います。

<月夜の蟹>

月夜のカニは身が詰まっていません。「はずれ」ってやつですね。転じて中身の無い人を月夜のカニって言うこともあります。

<夏のハマグリは犬も食わぬ>

夏のハマグリは産卵後で味が落ちています。三月ヒラメは犬も食わぬと同じ意味。

<ハゼ釣りは彼岸から>

ハゼは秋の魚。それも彼岸の頃から型が揃い、釣りの味も食べる味もよくなります。

<左ヒラメの右カレイ>

ヒラメとカレイの見分け方を言った言葉。腹を手前にして見たとき、眼が(頭が)左側になればヒラメ類で、右側にくればカレイ類です。
しかし、ヌマガレイのように左に顔があるカレイもいます。例外として覚えておきましょう。

<ヒラメ40>

ヒラメを釣るときは生き餌を使うので、魚信があってから完全に飲み込むまで、40つぐらい数えてからあわせるのが丁度いいということ。
でも、場合によっては一気に飲み込み、竿が締め込まれる事もありますから注意!

<フグ食う無分別、フグ食わぬ無分別>

毒のあるフグをむやみかまわず食べるのは無分別だが、だからといって、せっかくの美味しいフグを怖がって食べないのも無分別だということ。

<麦わらダコに祭りハモ>

初夏のタコと、夏祭りの時期のハモは旬で美味しいという教え。

 

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