波戸から狙うジャンボイサキ(3)

突然の豪雨の後、アタリがすっかり無くなった。
満潮が近くなってきた、午後10時くらいからアジが釣れだしたが、アジ以外は何もこない。

あわよくば、ヒラメ

相方が竿を一本出し、アジを餌にして底のほうを流しはじめた。あわよくば、タカバやヒラメをゲットしようという魂胆!
彼はちょうど1年前、この場所でこの釣り方をしていて、竿ごと海中に持っていかれてしまった苦い過去がある。
今更、その犯人の正体を見たいのか、今日はちゃんとリールをフリーにしている。

何投目かに、上げ潮に乗って湾奥へ流れていた釣研遠投羽根SPに着けたケミホタルが、100メートルくらい流したところでゆっくり海中へ消えていった。
この浮きを使うときは8号なら10号のカゴ又はオモリでちょうどいい。とにかく、トラブルが少なくて視認性がいいのでカゴ釣りや泳がせには欠かせない。

カゴ釣りの時に長めの中通し浮きを使う人が多いけど、トラブルが多くて感度が悪い、あんな浮きを使う理由がわからんデス!

軽くあわせを入れると何かの生命反応はあるようだ。ゆっくりと100メートル分の糸を巻いてくると、やはりミズイカ(アオリイカ)だった。
うまくタモですくおうとしたが、イカ針ではないので足元でご馳走のアジを離して食い逃げされてしまった (T_T)

その後もアジしか釣れず、午前0時頃寝ることにする。波戸は足場がよいのでマットを1枚ひけばゆっくり眠れるからいい。風が残っているおかげで蚊がほとんどおらず、快適に眠れた。

午前4時過ぎ、目覚めると昨夜の風はすっかり無くなっていた。
やっと外向きの本命ポイントで釣ることが出来る。
相方は朝一番はフカセで試すようだ。風が無くなったのでいいかもしれないと思ったが、手のひら級のクロばかりが釣れてるようだ。

 

朝まずめにトドメの真鯛

自分は昨日と同じカゴ仕掛けでやってみる。しかし、あて潮で投入した仕掛けは手前へ流れてくる。
6時頃、潮が沖へと流れ出しウキが一気に見えなくなった。

道糸が走り、竿に乗ってきた魚信は本命のイサキ。
昨日と同じ44センチのジャンボイサキだった。

その後も同サイズを2匹と真鯛1匹を追加した。
イサキの姿を見て、カゴ釣りにした相方にもすぐに本命らしきアタリ!
上ってきたのはこの日の大物賞となった、55センチの真鯛だった。

 

壱岐印通寺のイサキ

(朝の釣果の一部)

昨日の時化が嘘のように、朝からピーカンとなったので9時には納竿し、第三壱岐に迎えの電話を入れた。
今回の釣行では数は少なかったものの、満足のいく型が出たのでまずまずというところ。

しかし、できればこのサイズのジャンボイサキをフカセで釣りたかったというのが本音。
カゴ釣りの10匹よりフカセの1匹を獲りたいが、このような場所では条件が揃わなければなかなか難しい。

帰ってイサキと真鯛を食べ比べたが、やはりこの時期は真鯛よりイサキのほうが美味しい(=^・^=)
イサキはこれからまだまだいける。

次回は少し涼しくなった頃に、今度はフカセでジャンボイサキの引きを味わいたいと思っている。