五島列島
日本海と東シナ海にまたがる五島列島には南北約80km、東西約50kmの中に140の島がある、日本有数の漁業海域です。
福江島、中通島、久賀島、若松島、奈留島の大きな島があることから五島列島といわれていますが、宇久島、小値賀島を含めると七島になるのになぜ五島なんでしょう?
ま五島列島はすべて五島市だと思っている人も多いようですが、五島市、南松浦郡、北松浦郡、佐世保市に分かれていて、宇久島は佐世保市に属します。
また、大小の島が多いも関わらず、島同士が橋で結ばれてていないために交通の便は悪いといえます。
でも、自然を守るためにはそのほうがいいのかも知れませんね。
(日本の島へ行こうから)
キリスト教の宣教師が渡来して依頼、五島はカトリック教徒が多いところです。
五島列島には今でも51の個所のカトリック教会がありますが、これもまた五島の風景のひとつです。
宇久島の地理
宇久島は五島列島最北端の島で周囲は37.kmほど。宇久島の南西に位置する寺島は周囲9kmの小島です。
以前は小値賀島と同じ北松浦郡でしたがが平成18年に佐世保市に移行しました。
宇久島も他の離島と同じく過疎化が進んでいて、以前は1万人以上いた住民も今では3000人もいません。
島に空港はなく、隣接の島との橋も無いので交通手段は航路のみです。
福岡からは野母商船のフェリーで、佐世保港からは九州商船のフェリーと高速船が就航しています。
(日本の島へ行こうから)
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自然
宇久島のほぼ中央にあり、五島富士とも言われる”城ヶ岳”は標高259mで佐世保はもちろん壱岐や対馬まで見えます。
城ヶ岳の周辺はなだらかな草原で宇久牛が放牧されています。
宇久島でも北端の対馬瀬灯台は風光明媚なところです。
付近の地磯は潮通しがいいのでいい釣り場でもあります。
海水浴なら大浜やスゲ浜はお勧めで、夏には多くの観光客が訪れます。
歴史と文化
現在NHKで放送されている「平清盛」に出てくる、弟の「平家盛」が宇久島に上陸し五島全域を制圧し領主となったといわれていますが、これについては疑問の余地があるところです。
ともかく、宇久島には平家盛上陸の碑や平家7代の墓があり、毎年平家祭りが行われています。
産業
宇久島は古くから海士漁や鯨漁の基地として発展して来ました。現在も産業の中心は漁業ですが、延縄漁や定置網漁が主流です。
農業では酪農やメロンの栽培が行われています。
地域の特産品として、”平家の塩”や芋焼酎の”家盛” ”城がヶ岳”が人気です。